最近学ばせていただいた、会津藩での幼年教育、什の掟をご紹介したいと思います。
什の掟
一、年長者(としうえのひと)の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言(うそ)を言うことはなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいじめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人(おんな)と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものですこれは、会津藩の藩校「日新館」において、特に幼少年の男子に対し、以上の七つをしっかり守らせていたというものです。
この中で、七番目の「戸外で婦人(おんな)と言葉を交えてはなりませぬ」は、当時の封建社会の風潮からきているもので、男子を軟弱に育てまいとする意識のあらわれであり、男女平等の現代ではまったく通用しない内容です、という説明が添えられていました。
さらに、「幼年者心得之廉書(かどがき)」というものがあり、これは十七条あります。全部書き写してもいいのですが、とっても長くなりますので(^^;)、その1のみご紹介したいと思います。
その1
毎朝早く起きて顔や手を洗い、歯を磨き、髪の毛を整え、衣服を正しく着て、父母に朝の挨拶をしなさい。年齢に応じて部屋の掃除をし、いつでもお客様を迎えられるようにしなさい。「什の掟」も「幼年者心得之廉書」も、要は、父母や年長者を敬い、下の者や弱いものを助け、礼儀正しく居なさい、という精神に貫かれています。こういう教育は、一概にはいえまえんが大人になってからでは遅いので、幼少期から徹底して教育することが、結局は立派な人材、立派な大人を育成することつながるのだ、ということのようです。
元々日本は、古くから以上のような精神が培われてきている素晴らしい国だったはずですが、昨今の各界の諸問題を見聞きすると、いわゆる戦後教育、欧米化の波に推され、尊い精神が忘れられている感じが否めません。
もちろん、諸外国交流は大事なことでしょうし、これから益々国際化していくことも奨励されるべきことでしょうが、まずは自分から、日本古来の尊い精神を忘れないようにしていきたいものであります。
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