先日、イイ話を聞いたのでメモっておきます。
幼少年期において、人物をつくるのに欠かせない三つの要素があるといいます。
一つ目は「貧乏」。
裕福で、何不自由ない生活を続けていると、ちょっと苦境に立たされると尻込みしたり、へこたれたりしてしまい、いわば我慢がきかなくなってしまうというのです。よく分かりますね。では、本々裕福な家庭はどうしたらよいかといえば、とにかく、子どもが欲するものを際限なく与えるのでなく、我慢させることが必要ということです。
二つ目は「読書」。
これは説明の必要もないほど明白ですね。見聞を広めることはもちろんねらいの一つとしてありますが、たんに文字を読むということだけでも脳を活性化させることにつながります。
三つ目は「母親の看下」。
これが特に大事で、小さい子どもは、親の、とりわけ母親の愛情を肌で心で感じながら成長することによって、愛情が豊かになり、人を思いやる心が醸成され、世のため、人のために働く大人になれるといいます。
昨今の痛ましい事件を見聞きすると、犯罪を犯す人のほとんどは、親の愛情が極度に不足してしまっているのではないかと思われます。
仏教では、全ての子どもは仏さまからの預かりものと教えます。大人には、子どもを大事に、そして立派に育てる義務があることは、改めていうまでもないことですが、その大人が、大人に成りきれていないケースが多々あることが根本的な問題であるようです。
さらに仏教には、どんなにひどい親であろうとも、親を恨んでよいという教えは一つもありません。大人に成りきれていない大人のほとんどは、親を恨んでいる人なのではないでしょうか。「なんといわれようと親を許せない!」という人は、むしろ「私が親を立ち直らせてあげるんだ」ぐらいの気持ちになれるような意識改革が必要でしょう。
とにかく、親あっての私であることはまぎれもない事実なわけであり、親に感謝ができることがすべての出発点であると思います。
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