四苦八苦という言葉がある。
元々仏教の言葉であるが、なにしろ「人生は苦である」とお釈迦さまは説かれており、さらに、「苦は常態なのである」と教えられている。
ふつうの生活において、悩み苦しみはイヤなことであり、異常な状態であり、できれば避けたいことであると思うのが人情であろうが、イヤだのなんだのいっても、苦は異常な状態どころか、ごく普通の状態なのだというのである。
さて、四苦八苦の四苦とは、生・老・病・死の四つを指しており、読んで字のごとく、生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死ぬ苦しみということである。しかし、苦しみというのは常態であるから、逃げも隠れもムダなことであり、真正面から受け入れていくしか道は無い。(八苦については後日また気が向いたときにでも・・・(^^;)
ならば、どうすれば苦しみを克服できるのかといえば、先に何度も書いていることであるが、元々人間には仏性という仏と同じ性質が備わっており、その仏性に気付くことがなによりもまず先決である。
仏性に気付けば、慈悲喜捨(前回のブログ記事を参考)の行動を自然に起こすようになり、特に他を喜ばせることが結局自分の喜びとなり、喜んでくれた人に感謝できるようになる。
つまり、悩んでいる人、苦しんでいる人に手を差し伸べ、その結果、その人が救われ、喜ばれたとしたら、もちろんその人は私に感謝をされるであろうが、同時にその人は、この私に、慈悲喜捨の行ないをさせてくださった人ということになるわけであり、そこに感謝の念が交流する。この積み重ねが生きがいになるとはいえないだろうか?
苦しみだと思っていた生が、喜びに転換されるわけである。同様に、老いる、病む、死ぬということも、苦しみばかりではなく、人との縁によっては喜びに転換させることもできるのである。
精一杯生き、いずれ年老い、いずれ病気にもかかり、いずれ死がおとずれるのが人生なのだという覚悟が大事であろうし、死ぬ間際、いい人生だったと思えるためには、やはり人のためにいいことをし、感謝したりされたりする生き方が一番いい生き方であるということが理解できる。
とにかく、仏さまのマネをすることから始めるのもいいかもしれない。
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