仏教の、ある一つの経典に限らずあちらこちらに、よく寿命増益(ぞうやく)ということが説かれている。悩み苦しむ人を大勢救うことによって、今世での寿命が延びるということである。
いままで、あまり深く考えなかったのだが、「生まれ変わり」は有るということを前提にいろんなことがらに触れるようになってから、寿命が延びるということの意味を再度よく考えてみたいと思い、いろいろ調べたりしながら、私なりの気付きが得られた。
まず、私たちは仏性という神仏と同じ性質を本々備えているので、「善いことをしたい、向上したい」という思いを誰しも持っている(まあ、同時に、欲の心、怒りの心、愚痴の心、争いの心という、四悪道といわれる心も備えているのであるが)。そして、実際に善いことをし、向上するためには、肉体が必要なようである。見方を変えると、霊界にとどまっていたのでは、善いことも悪いこともできないということのようだ。
なので、たいていの人は、本能的に「長生きしたい」という願いを持っているのだと思える。
縦軸を人格(もしくは霊格)、横軸を時間にしとき、肉体を持っている間は、善いことをすれば右上がりに向上し、悪いことをすると降下する。霊界にいるときは横ばいになるという感じのグラフが描けそうだ。
これまで自分は何回生まれ変わって今世を生きているかなど知る由もないが、果てしない時間の流れの中で、今の自分の人格(霊格)はどこらへんに達しているだろうかなどと想像してみるのも面白いのではないだろうか。
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