ここ最近の記事を振り返ってみたら、格言のような記事ばかり投稿しておりました。ま、たまたまです。今回もこの流れで・・・(^^;
徳川家康が晩年の頃、家臣の一人が家康に教えを請うた。
「人生において大切なこととは何でしょうか?」
家康は、
「五文字と七文字のものがあるが、どちらがよいか。」
と言った。家臣は、
「できれば、両方をお教え願います。」
と言った。家康はこう答えた。
「ならば申す。五文字のほうは[上を見るな]、七文字のほうは[身のほどを知れ]である。」
上を見るなということは、下も見るなということであり、つまり、自分を見つめなさいということと受け留めることができます。そして、身のほどを知れとは、そのまんま、自分を知りなさい、ということのみならず、自分の程度を知れということなので、周りのこともよく知りなさい、という意味が含まれているように思われます。
ある種ぶっきらぼうな感じも受けますが、きわめて短い言葉で真理を言い表した、素晴らしい格言だなと思います。
自分を知りなさいとはよく言われることですが、何故自分を知らなければならないのでしょうか?これは、仏教の原始経典である「涅槃経」というお経で説かれている、いわばお釈迦さまの遺言が本になっているのではと想像します。
その経典に書かれているのは、「自灯明、法灯明」ということでありますが、自灯明とは、自分こそが自分の人生の主人公であるから、自分の進むべき道は、自分で判断すべきである。他人にゆだね、他人のせいにしてはならない、ということであります。
そして、法灯明とは、自分が判断するときのその基準は、法(真理)に照らし、法にのっとって行なわなければならない。あやふやなもの、よこしまなものを基準にしてはならない、ということであります。これはつまり、何が真理で、何が間違ったものなのかを見極めなさい、という意味も込められていると解釈できます。
自分を知ると同時に周りも知るということは、自分が成長するということでありましょうが、それにはやはり、いろんな出来事に真正面から取り組むことが必要と思います。さらに、楽しいことはやるけれど、つまらないことはやらない、もしくは、イヤなことは避けて通りたいということでは、目覚しい成長は望めないのではないでしょうか。
どんな出来事も、自分を成長させてくれるコヤシなのだという意識で取り組むことが大事なことのように思います。
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