またもや多忙モードですが、合い間をぬって久しぶりの更新です;;
先日、宗教評論家の「ひろさちや」さんの著書を読んでいて、なるほどなーと思ったので私なりに噛み砕いてご紹介します。
まだ小さい二人兄弟のお兄ちゃんが、ある日お母さんと親戚の家に遊びにいきました。親戚のおばさんは、帰りがけ、お兄ちゃんにショートケーキを一つくれました。帰り道、お母さんはお兄ちゃんになんて言ってあげたらよいと思いますか?
1.(弟の)ヒロくんにも分けてあげようね。
2.(弟の)ヒロくんにバレないように食べちゃいなさい。
3.(弟の)ヒロくんとケンカになっちゃうといけないからママが預かるわね。
どうでしょうか?どれも有り得る答えですが、実は、1~3のどれもあまりいい答えではないようです。
1は、「ボクは弟に分けてやったんだ。」という優越感を増長させ、弟より立場が上であることを固定化させるような意識を植え付けてしまうことにもなりかねません。
2は、「これからもバレさえしなければ何をやってもよいのだ」という意識をもってしまう恐れがあります。
3は、「自分がもらったものなのに、なぜ母親にとられなければならないのか」と、親を恨む気持ちを起こさせてしまうことになりそうです。
現実は、たいてい1の答えになりそうですが、これはもちろん正解があるわけではありません。ただ、最もよいと思われる答えが他にあります。
それは、「まずは仏さまにお供えしようね。」ということです。仏さまに供えることによって、所有権はお兄ちゃんから仏さまに移ります。仏教的にいえば、どんなものであろうとも、全て仏さまのものであるのですが、供えるという行為によって、それが子どもにも明確に理解できます。
その後、兄弟で分けたとしたなら、それはお兄ちゃんが弟に分けたのではなく、仏さまが二人に分けてくれたものである、ということになります。
小さい頃から、このようなことを親が子どもに伝え、情操心を養うことはとても大事なことのように思います。
子どもがもらったお菓子にとどまらず、よそからもらったお土産や、父親が稼いだ給料の明細書でさえも、まずは仏さまにお供えし、そうしてから大事に使わせて頂くという行為は、心を豊かにするものだと思います。
「全ては仏さまのもの」という心を大事にしたいですね。
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