今日は先祖供養について考察してみたい。
#・・・途中まで書いていたら、かなり長くなりそうなことに気付きました。
#2回に分けて書きたいと思います(^^;
細木数子さんの番組などでも先祖供養について触れられることがあり、私も興味をもってよく見させて頂いている。なるほどなーと思わせられることもあるが、仏教的には、もっと深い、尊い意義があるように思われる。
さて、前提として、自分の先祖は何代さかのぼると何人になるかということを考えてみよう。
これは単純計算で求めることができる。たとえば、10代さかのぼった場合、1代、2代、3代・・・9代目の先祖と10代目の先祖の数の総和を求めればいいわけだが、計算するとざっと2,046人になる。同様に20代さかのぼった場合は、2,097,150人となり、30代さかのぼった場合は、なんと20億人を超えてしまう。
30代前の先祖というのは何年前ぐらいになるかというと、1代で平均30年と考えた場合、およそ900年前になる。900年前というと、西暦1100年頃ということになるが、この年代は、日本でいうと平安時代の終わり頃、源氏や平氏が力を付けつつある時代である。
さて、ここでヘンなことに気付かれたであろう。
西暦1100年頃、平安時代の終わり頃といったら、日本の人口は一千万人にも満たず、世界の人口ですら3億人程度だそうである。それなのに、現代の人、一人一人に対して、30代さかのぼるとそれぞれ20億人以上の先祖がいらっしゃるという計算になるのだ。
これはつまり何を意味しているのかといえば、先祖をどんどんたどっていくと、現代では全くアカの他人のAさんとBさんの先祖が、何代か前で必ず同一人物にいきあたる、ということである。
要するに「私の先祖はみんなの先祖」ということになるのだ。
つまり、自分の先祖を供養するということは、同時にアカの他人の先祖も供養していることになる。先祖供養という行為は、自分のためだけでなく、知らず知らずのうちに人のためにもなる行為でもあるわけだ。
さて、以上のことだけでも、先祖供養というのは奧が深いということがお分かり頂けると思うが、このあとさらにいろいろな意義がある。
今回はこれまで。次回、さらに掘り下げた部分に触れてみたい。
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