仏教の教えに「少欲知足(しょうよくちそく)」というのがある。仏教の教えというよりは、お釈迦さまの教えを学んだ結果、自然に湧き上がった仏教徒の心構えといったほうが適切かもしれないが。
少欲知足とは、読んで字のごとく、「欲することを少なくして、足りることを知る」ということである。よく仏教は、無欲、つまり欲をなくす、滅することを説いていると思われがちだがそうではない。
人間の基本的な欲求である「食欲、性欲、睡眠欲」をなくすることなど不可能であるし、なくそうと努力することなどはムダなことである。これらの欲求が良いか悪いかなど論じることすらムダなことであり、お釈迦さまは「無記である」とおっしゃっておられる。(欲にとらわれ、際限なく貪ることがよくないのであって、これを煩悩と呼んでいる。欲イコール煩悩ではない。)
少々話がそれたが、要するに、旨いものをたくさん食べたいとか、お金をたくさん稼ぎたいなどなど、常に欲張っていると、満足することを知らず、いつも不平不満の心になってしまう。多欲不知足である。
極端にケチになるということではなく、必要最小限で満足する心が養われれば、自然に「ありがたい」という気持ちにもなれると思う。
少欲知足、いつも心得ておきたいものである。
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