パラダイムとは、概念とか範例という意味である。シフトとは移行とか転換という意味であるから、パラダイムシフトとは、簡単にいえば「概念転換」ということになる。
ただし、科学の世界でいうパラダイムシフトというのは、もっと大きな、衝撃的・革命的な転換という意味で使われているようだ。
最も有名なのは、1度目のパラダイムシフトといわれる、
プトレマイオスが提唱したとされる天動説から、
コペルニクスが提唱した地動説に概念が切り換わったことである。
コペルニクスが登場するまで、天動説は約1,500年もの間支持され、信じられてきたのであるから、地動説が唱えられたときの世間の驚きは相当なものであったろうことは容易に想像できる。
2度目のパラダイムシフトは、
アインシュタインの相対性理論の登場である。それまで、
ニュートン力学をベースに科学が成り立っていたものが、「光の速さは一定だ」「エネルギーと質量は等価である」とした相対性理論は、科学の世界ではこれまた衝撃的な出来事だったようだ。
現在の科学は相対性理論が基になっており、この宇宙がビッグバンと呼ばれる大爆発から始まったという概念も、この相対性理論から導かれているそうである。
さて、仏教を学んでいる私には、一つ、大きな疑問がある。
それは、お釈迦さまが特に晩年に説かれた、その教えの究極的な内容の一つに、「仏の命は久遠の過去から永遠の未来まで不生不滅である。そして、この仏の命の分身である我々の命も、肉体は滅びても魂は永久不滅である。」というのがあるが、ビッグバンが正しいとするなら、久遠の過去から存在する命という、いわば「始まりが無い」という教えは間違っていることになる。
ビッグバン理論では、宇宙の始まり(ビッグバン)は、今から約150億年前だそうであり、時間も空間も、そのビッグバンを起点として始まったのだそうであるから、仏の命もそこが最初だったということになる。
ただ、ビッグバン以前にも「何か」があったとする理論もあるそうだから、そう考えれば、その何かも含めて仏の命だったのだと解釈すれば、どうにか納得できないことはないがいまひとつ釈然としない。
そんな中、次のようなサイトを見つけた。
間違いだらけの宇宙論このサイトの主旨は、「ビッグバン理論は間違いであり、定常宇宙論こそが正しい」ということであり、つまり、無限の過去から宇宙は存在していたのだ、というものである!この衝撃的な内容が本当なら、3度目のパラダイムシフトといえる概念ではなかろうか。
とまあ、長々と書いてしまったが、餅は餅屋にお任せをして、「仏は久遠の過去から永久の未来まで存在し、我々を導いてくださっている」ということを信じて生きるほうが安らかに過ごせることに違いは無い。
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