年が明けました。そして、更新もだいぶ間が開きました。本来なら、新年のごあいさつということになるハズでありますが、実は、1月1日の元日に私の父が亡くなりました。
昨年10月初旬に脳梗塞で入院し、入院した日から2~3日以内には逝ってしまうかも、覚悟しておいてください、と言われたにも関わらず、2ヶ月以上も生き延びたことになります。
12月末には、回復の兆しも見せていたのですが、大晦日に容態が急変し、1月1日の未明には小康を得たものの、元旦の日が昇ってしばらくしたのち、静かに息を引き取りました。
それからは、ほんとうにあっという間に時間が過ぎました。気がついたら初七日が終わっていたという感じです。遺族の喪主をつとめたのも初めてのことでした。告別式のときに述べさせて頂いた喪主のあいさつを、以下にそのまま掲載させていただきます。
『遺族を代表して、ひとことご挨拶申し上げます。
本日は、年が明けたばかりのご多用中にも関わらず、お足下の悪い中、わざわざご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。
また、過分なご香典、おそなえ物や、弔意のお言葉を賜り、心から厚く御礼申し上げます。
亡き父は、大工仕事を生業とし、棟梁として仕事一途な人でありました。
職人はだの父は、元来無口なほうで、私を含めた子供たちには、口やかましいことはほとんど言いませんでしたが、礼儀やしきたりを大事にし、曲がったことはキライな人でした。
私がまだ小さい頃、悪いことをしたりすると、本気で叱り、ひっぱたかれたりもしました。
しかし、普段家に居るときは、まさに大黒柱のようにデンと構え、お酒が好きで、飲むと陽気になり、いつも笑っておりました。
60歳のときに脳卒中で倒れてから、仕事はできない身体になってしまいましたが、その後約13年もの間、陰でしっかり私達家族を支えてくれました。
脳卒中で倒れても一命を取りとめ、うちの親父はいつまでも生きているものだと錯覚しておりましたが、最後はほんとうに安らかで、あっけないものでした。
人は、こんなにも簡単に命を失くしてしまうのだということと、命を頂いて生きているということが、どれ程不思議で有り難いことであるかということを、最後の最後に、身をもって教えてくれたようにも思えました。
1月1日の元日に天命をまっとうするあたりも、一途で一本気な父らしいところであります。
父の生きざまに恥じぬよう、人様の役に立つ人生を精一杯生きていく所存です。
本日、このように盛大なお見送りを頂きまして、父もさぞ感謝していることと存じます。
最後になりますが、残された私達遺族に対しても、亡き父同様のご指導ご鞭撻を賜りますことを何卒お願い申し上げ、お礼の挨拶とさせて頂きます。
本日は、誠に有り難うございました。』
命を大事に使わせて頂こう、心底そう思えた父の死でした。この思いをできるだけ長続きさせたいものであります。
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