多忙モード継続中ですが、年末年始の準備もあと少しといったところです。ちょっと一息ついておりましたところ、なぜか以前勤めていた会社の社長の言葉がよみがえってきましたので味わってみようと思います。
その社長もすでに勇退されておりますが、よく結婚式の祝辞などで「できる人、できた人」というお話をされておりました。
内容は・・・
「我が社には、優秀な人材、いわゆる『できる人』が大勢おります。ところが、『できた人』といわれる人はなかなかいない。『できた人』というのはつまり、他人様から「あの人はできた人だ。」とか「あそこの家は、よくできた夫婦だから、子どものしつけもよくできている。」などといわれる人のことです。そのように、他人様から『できた人』だといわれるような夫婦になれるよう、ぜひ努力していただきたい。」
といった感じです。
20年ぐらい前のことなので、私自身その当時は「なかなかウマいこと言うなぁ。」ぐらいにしか思っていませんでしたが、これはまさしく、仏教がめざす「成仏」、つまり「人格完成」のことを言っておられたのだと気がつきました。
ただ、当の社長が仏教徒であったかどうかも分かりませんし、成仏とか人格完成などということを暗に意識してお話されていたかどうかも定かではありませんが、社長ご自身の長い人生経験の中から導き出された、社長ご自身の言葉であったことは間違いないと思われます。
妙法蓮華経の嘱累品(ぞくるいほん)というお経の中に「自然(じねん)の智慧」という言葉があります。これは、直接お坊さんなどから仏教の教えを聞いたり、仏教の書物を読んで勉強したりするのでなくとも、理にかなった正しい行動を繰り返し行っていると、智慧(知恵ではない)が自然に身に付くのである、ということです。
ある時ふと、「ひらめいた!」というような経験が誰にもあると思われますが、これもやはり、常々いろんなことを思い、行動し、それを継続することによって沸き起こる一種の智慧なのかもしれません。
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