一口に「宗教」というと、つい「危ない」とか「カルト」といった言葉を連想しがちだが、冷静に考察してみたい。
とりあえず、「宗教」を
goo辞書や
ウィキペディアで調べてみると、単純には、人間の意思を超越した「なにものか」の存在を認め、その「なにものか」によってもたらされる「秩序」に従うこと、と意味付けることができる。
まず、その「なにものか」が何であるかということになるが、一般的に神、仏、真理などといわれる礼拝対象、崇拝対象であり、これはいわゆる「宗教」の「宗」に該当するものであると解釈できる。
次に、「秩序」であるが、「なにものか」を認めることにより体系化される「教え」という意味になるので、これは「宗教」の「教」に該当すると解釈できる。また、そのような秩序に従う人々の集まりを宗教団体というが、日本国の
宗教法人法では、宗教団体を以下のように定義している。
第二条(宗教団体の定義) この法律において「宗教団体」とは、宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする左に掲げる団体をいう。
一 礼拝の施設を備える神社、寺院、教会、修道院その他これらに類する団体
二 前号に掲げる団体を包括する教派、宗派、教団、教会、修道会、司教区その他これらに類する団体さて、ここで一つ感じるのが、宗教法人法は、宗教団体に関する法律であって、それぞれの宗教団体が定める礼拝対象や教えそのものを取り仕切る法律は存在しないということである。それは、憲法において思想、信教、言論、等々の自由を認めているからである。
したがって、宗教の内容そのものが法律によって規制されることはないが、それゆえ、その宗教が正しいか間違っているかを外から判断するのは難しい。とはいっても、社会的に問題や害悪を及ぼすような宗教団体は、明らかに「おかしい」といえる。これは宗教に限ったことではなく、極端な思想をもった団体などもあてはまる。
つまり、間違った宗教や思想といった場合、間違っているのは、たいていの場合「宗教」の「教」の方、解釈とか秩序の方であると考えられる。「宗教」の「宗」は、いわば絶対的な存在であるので、正しいとか間違っているという概念をも超越しているハズである。
こちらのサイトを併せてご参照願いたい。
神、仏、真理は、いわば、救いのメッセージを発信し続けていると思われるが、そのメッセージを正しく受け取ることが正しい宗教であるといえそうである。
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