西暦2010年、平成22年最初の書き込みです。なお、喪中でありますので、新年のあいさつはエンリョさせて頂きます。
さて、今年の干支(えと)は「庚寅(かのえとら)」です。干支を聞かれて、「トラ年です」とはほとんどの方が答えられると思いますが、干支とは、正確には十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)のことなので、「干支は?」と聞かれたら、「庚寅です」と答えるのが正解となります。
そもそも十干とか十二支って何?という話をしたらどんどんキリがなくなりますが、簡単に言えば、十干は五行説(木、火、土、金、水)と陰陽道(陽と陰、プラスとマイナス、兄と弟・・など)が合わさってできたもの、十二支は方位を表わすものであり、いずれも古代中国の、いわば統計に基づく暦占いのようなものといっていいのではないかと思います。
このへんまでは、たいていの方がご存知と思われますが、同じく古代中国から伝わる、方位や性質を表わすものとして「九星(きゅうせい)」というのがあることを知っている人はだいぶ減ると思われます。九星気学とか、たんに気学といわれたりするもので、年回り以外に、月にも時刻にも当てはめられています。
九星でいうと、今年は八白土星(はっぱくどせい)であり、八白には変革とか改革という意味があり、さまざまな業界で変革がもたらされる年になるといわれます。ちなみに、昨年の2009年は九紫火星(きゅうしかせい)であり、九紫には離別、明らかなどの意味があり、その意味では、政界では自民党が与党から離れたり、芸能界では薬物使用で逮捕者がでるなど、秘密にしていたことが明らかになったりということがあった年だったといえそうです。
ちなみに、五黄土星(ごおうどせい)は地震、破壊、生成、消滅という意味があり、近年では、2004年の新潟県中越地震やスマトラ沖地震、1995年の阪神・淡路大震災はいずれも五黄の年であります。かといって五黄の年に必ず大地震が起きているかというと必ずしもそうなっていませんが、五黄の年を中心にして前後年あたりに、震度6クラスの大きな地震が起きているのは事実のようです。
このように書くと脅しともとられそうですが、脅しなどでは決してなく、逆に、九星をうまく利用・活用して、将来への備えを万全にしましょうというのが目的であります。
ここまで書いてきておいてなんですが、私はあまり占いのたぐいにはとらわれず、本道はあくまで、真実の道理・真理を説く仏教を究めることと考えておりますので、干支や九星は、そのための一つのツールとして少しは学び、用いてまいりたいと思います。
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