4月8日は、お釈迦さまの誕生日で、昔から「花まつり」としてお祝いされてきました。日本では、明らかに仏教のほうが歴史が古いのですが、圧倒的にイエスキリストの誕生日である12月25日の「クリスマス」のほうが一般的になっているのは周知の事実であります。
なぜかといったら、一つにはクリスマスのほうが華やかだからでしょうね。もう一つは、賛美歌などを含め、クリスマスにちなんだ歌もたくさんあって、すんなり分かりやすいということも大きな理由ではないでしょうか。
逆にいうと、お釈迦さまの誕生日である「花まつり」は、地味で分かりにくいということがいえますね。
でも、意義的には、お釈迦さまの誕生日は歴史的にもクリスマスより古く、深い意味合いがたくさんあります。その中でも特に大きな意義は「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん」があげられると思います。
これは、お釈迦さまが誕生した直後、東西南北に7歩ずつ歩いて、その後右手の一指し指で空を指し、左手の人差し指で地面を指し「天上天下唯我独尊」とおっしゃられたと伝えられているのですが、まぁこれは作り話でしょうけれども、つまり、この意味は直訳したら「この世で唯一人、自分が尊い」ということですが、たんにそういうことのみでなく、要するに、一人ひとりが尊い存在なのだという意味がこめられているのだと、仏典では伝えられています。
仏教とはそもそも、一個人が仏に成る(成仏)ことを目的とした教えであり、そのことをフィーチャリングするために「天上天下唯我独尊」という話が後付けでできたものと推察できます。
お釈迦さまの誕生日「花まつり」を迎えるにあたり、自分を卑下することなく、一人ひとりが尊い存在なのだということに思いをめぐらす機会にしたいものであります。
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